通訳案内士になりたい方へ > 受験のポイント

 通訳案内士試験合格のためには、語学力とともに高い一般教養が求められますが、それは1次試験や2次試験で、日本文化や時事的なことを外国語で説明する問題が出題されます。きっと受験勉強そのものが、日本との新しい出会いの連続になることでしょう。また長丁場に亘る試験ということで、学力はもちろんのこと、集中力や体力も必要になります。くれぐれも健康に留意して頑張ってください。

1. 第1次試験
  (外国語による筆記試験:記述式)
  合格率が10%〜20%と低く、最大の難関がこの1次試験。外国語の筆記試験ですが、語学力だけでなく、日本的事象や時事的な知識も問われます。既出問題を解きながら、傾向をつかみ、日頃からできるだけ多く外国語の記事を読んでおくことが大事です。

また、既出問題の知らない単語はすべて単語帳に書き入れていき、それを確実に覚えるようにしてください。和文外国語訳など記述式問題が大きなウエイトを占めるので、スペルのチェックも必要です。

  (日本語による筆記試験:マーク方式)
  日本語で日本地理、日本歴史、一般常識に移ります。日本地理では地名、産業、風俗、習慣、行事などが中心。地名など漢字で書かないといけないので、紙に何度も書いて覚える必要があります。時間に余裕があれば、日本各地を紹介したテレビ番組を見たり、実際に観光地を旅行しながら勉強する方法もあります。

歴史については、学生のときに使った教科書を引っぱり出して、文化史と外交史を中心に復習してください。合格者の中には、学生時代に歴史が苦手だったとかで、小学生用の参考書で勉強を始めた人もいます。

一般常識の問題は、毎日の新聞やテレビのニュースなどで、注目を浴びている情報をしっかり把握しておくことが必要です。特に観光に関連した観点で勉強しておくとよいでしょう。

   
2. 第2次試験
  試験官数人による個人面接試験。持ち時間は7〜8分程度で、日本的事象、時事、旅行業務などについての知識を外国語で問われます。自己紹介や、日常生活、日本の風俗習慣、時事問題など様々な質問を想定して、自分なりの答えをまとめておくとよいでしょう。

2次試験は、通訳案内士としての適性検査も兼ねています。本番ではできるだけ大きな声で、はっきりと話してください。モナリザ顔負け(?)の微笑も効果的。会話が弾んで、試験官の談笑のひとつでも誘うようならしめたものです。

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