全国通訳案内士に
なりたい方へ
受験案内・ポイント・Q&A

受験案内

1949年から実施されている通訳案内士(ガイド)試験は、語学の試験では、唯一の国家試験です。英語でいうなら英検1級と同レベルといったところ。
しかし、外国語が得意なだけでは、試験に合格できません。知識のうえでは、日本の歴史、地理、文化、政治、経済、さらには国際時事など試験範囲が広く、国家試験の中でも最難関のひとつに数えられています。

全国通訳案内士になるためには、この試験に合格することが必須になります。もっとも最近では、通訳案内士志望者だけでなく、自分の外国語がどの程度のものか、客観的に確かめたいというので受験する人も多くなっています。国家資格を持っていると就職や転職などに有利だというわけです。
また、訪日外国人に正しく日本の姿を伝えたいと思い、受験を決意したというような人もいます。確かにこの試験では自分の国のことと外国語を同時に勉強できるので、まさに一石二鳥となります。

是非、あなたもチャレンジしてみませんか? Where there is a will, there is a way.と言います。
つまり、「やるしかない!」といった心境になれば、きっと道が開けるものです。
見事に栄冠を手にし、できたら私たちの仲間になってください。皆さんの御健闘をお祈りします。

全国通訳案内士試験の概要

現在、この試験は国土交通省所管の独立行政法人国際観光振興機構(JNTO)が代行機関となり実施しています。
毎年7,000~10,000名ほどの受験者がいますが、合格率は平均15%前後です。(年度や言語により異なります) 通訳案内士は語学力と日本事情に関する幅広い知識がもとめられております。
ぜひ、挑戦してみてください。

受験資格 年齢、性別、学歴、国籍等に関係なく、誰でも受験が可能です。
対象言語(10言語) 英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語、タイ語、
以上10言語。
試験内容

筆記試験

  1. 外国語についての筆記試験(言語により記述式又はマークシート方式)
  2. 日本地理(マークシート方式)
  3. 日本歴史(マークシート方式)
  4. 産業・経済・政治及び文化に関する一般常識(マークシート方式)
  5. 通訳案内の実務(マークシート方式)

△受験科目免除
条件により、筆記試験の一部免除を申請できます。

口述試験

通訳案内の実務(筆記試験で選択した外国語による、通訳案内の現場で必要とされるコミュニケーション能力やホスピタリティ等、実践的な能力を判定する面接形式です。)

筆記試験受験地(予定) 札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇、ソウル、台北
口述試験受験地(予定) 東京、大阪近郊、福岡(英語、中国語、韓国語)
東京(英語、中国語、韓国語以外の言語)

詳細について

試験の詳細については、日本政府観光局(JNTO)のホームページの中の「通訳案内士試験」をご参照ください。
https://www.jnto.go.jp/jpn/

JGAからのご案内

全国通訳案内士試験合格者を対象に毎年2月〜3月頃関東・関西で 「新人ガイド研修会」(4〜5日間)を開催しますので、合格されましたら、是非ご参加ください。
なお、研修会詳細については、下記宛にお問い合わせください。


一般社団法人 日本観光通訳協会

東京都千代田区神田和泉町1-6-1 インターナショナルビル603号室

  • 03-3863-2895(ツーヤクゴー)
  • Fax.03-3863-2896

受験のポイント

全国通訳案内士試験合格のためには、語学力とともに高い一般教養が求められますが、それは1次試験や2次試験で、日本文化や時事的なことを外国語で説明する問題が出題されます。きっと受験勉強そのものが、日本との新しい出会いの連続になることでしょう。
また長丁場に亘る試験ということで、学力はもちろんのこと、集中力や体力も必要になります。くれぐれも健康に留意して頑張ってください。

1第1次試験

外国語による筆記試験:記述式またはマークシート方式

合格率が15%~30%と低く、最大の難関がこの1次試験。外国語の筆記試験ですが、語学力だけでなく、日本的事象や時事的な知識も問われます。
過去問題を解きながら、傾向をつかみ、日頃からできるだけ多く外国語の記事を読んでおくことが大事です。
また、過去問題の知らない単語はすべて単語帳に書き入れていき、それを確実に覚えるようにしてください。
和文外国語訳など記述式問題が大きなウエイトを占めるので、スペルのチェックも必要です。

日本語による筆記試験:マークシート方式

日本語で日本地理、日本歴史、産業・経済・政治及び文化に関する一般常識に移ります。日本地理では地名、産業、風俗、習慣、行事などが中心。地名など漢字で書かないといけないので、紙に何度も書いて覚える必要があります。時間に余裕があれば、日本各地を紹介したテレビ番組を見たり、実際に観光地を旅行しながら勉強する方法もあります。
歴史については、学生のときに使った教科書を引っぱり出して、文化史と外交史を中心に復習してください。

一般常識の問題は、毎日の新聞やテレビのニュース、観光白書などで、注目を浴びている情報をしっかり把握しておくことが必要です。特に観光に関連した観点で勉強しておくとよいでしょう。

通訳案内の実務については、改正通訳案内士法や旅程管理、危機管理等について勉強する必要があります。
観光庁が公表している「観光庁研修テキスト」も参考になります。

2第2次試験

試験官数人による個人面接試験。持ち時間は10分程度です。
総合的な外国語の能力並びに日本地理、一般常識及び通訳案内の実務に係る正確な知識を活用して行われる、通訳案内の現場で必要とされるコミュニケーションを図るための実践的な能力について判定されます。

Q&A

どうしたら、全国通訳案内士になれるのですか?
国家試験(通訳案内士試験)の合格後、都道府県への登録が必要です。試験は年に1度行われ、筆記・口述があります。
詳しい内容については、「受験案内」の項目をご覧ください。
全国通訳案内士になるための学校はありますか?
全国通訳案内士試験を目指す人の為の予備校や通信教育のコースがあります。
参考書に関しては、JGA発行のテキストを是非、ご活用ください。
全国通訳案内士とはどんな仕事ですか?
主に訪日外国人の観光ツアーに同行して日本各地を案内します。お客様は個人から40人前後の団体までさまざま。
期間も1日だけというものから、2週間、3週間という長いものもあります。
名所旧跡の案内といったこと以外に、空港やホテルの送迎といった仕事もあります。
案内するのは観光客だけですか?
いいえ。日本企業の研修や視察に訪れた人を案内をしたり、バイヤーの買い付けに付き合ったり、スポーツイベントの参加選手に付き添ったりすることもあります。
映画のロケに同行したという人もいました。
ガイド以外の仕事もするのですか?
企業訪問のときなどに、視察団の通訳を務める仕事が増えています。
兼業ということでは、翻訳や添乗員、語学学校の講師など、守備範囲が広くなってきています。
仕事をどうやって見つけるのですか?
旅行会社と専属契約を結んでいる人もいますが、多くはフリーとして働いています。
フリーの場合、JGAの無料業務紹介の募集メールへの応募や、年に1〜2回JGAが開催する旅行会社とのマッチング会へ参加する方法があります。
又、派遣会社や知り合いの紹介で仕事を得たりします。

通訳案内士に関する
ご質問・お問い合わせ

どうぞ、JGA 日本観光通訳協会に通訳案内士に関するご質問をお寄せください。

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